上に立つ人に必要な2つの心がけ

今日は、
年齢関係なく、
みんなに向けてのお話。

学校や大学で
キャプテンやリーダー役を担っている人、
会社などで
若手の指導係を担っている人に
読んでもらいたい内容です。

「メンバーに主体性がないというか、
“やります!”っていう積極性がないんです……」

講座に参加してる学生からも、
研修に参加してた社会人からも、
同じような相談を受けることが少なくありません。

感覚的には、ここ5~6年ぐらいで、
こういう相談が増えてきたように思います。

相談してくれる人は、
マインドが高かったり、
責任感が強かったり。

自主性や積極性が感じられる人が
多いように思います。

実は僕も、
同じように感じていた時期がありました。

「せっかくの機会なんだから。
“やってみよう”って人はいないの?」

「自分からチャンスを掴みにいかないと。
後で後悔するかもしれないよ」

少し感情的になってしまう時もありました。

でも、ある時から
“そういうものかもな”と思うようになりました。
いや、
“そういうものかもな”と思うようにしたんですね。

「せっかくなんで、僕、やります」

10年ぐらい前なら、
こう言って手を挙げる人、いました。

20~30人の集団がいれば、
数人手が挙がった記憶があります。

こう言って手を挙げてくれる人は、
自分に自信があったり、
物怖じしない性格だったり。

いろんな経験をしていて
“こんな感じでやったらできるかな”と
想像できる人だったり。

もしかすると、
自分に自信がある人が減っているのかもしれない。

物怖じしない性格の人が減っているかもしれない。

いろんな経験をしてきた人が減っているかもしれない。

“こんな感じでやればできるかな”と
想像できる人が減っているかもしれない。

実際そうなのかもしれませんが、
調べてみたわけではないので、
そう思うようにしたんです。

そこから僕が心がけるようにしたこと。
「“やってみてもいいかな?”っていう人いませんか?」

ちょっと言い方を変えました。

「“やります!”って言う人いませんか?」

とは言わないようにしました。

「“やってみてもいいかな?”っていう人いませんか?」

そう言って、
なんとなく聞いている人の顔を
うかがうようにしました。
最初はなかなか難しかったけど、
少しずつ分かるようになりました。

“ダメダメ。やらない、やりたくない”
そんな空気を醸し出しながら、
下を向いている人。

“絶対ダメ、というわけではないけれど……”
という感じで、
僕の方を見ている人。

“誰かやる人いるのかな”
という感じで、
周りの状況を気にする人。

そんなことが、
少しずつ分かるようになりました。

「ね、やってみる?」
下を向いている人ではなく、
それ以外の人に声をかけるようにしています。

「え、僕がですか?」

目の前まで行って声をかけているのですから、
僕以外はいないのですが、
たいがいは
こういうリアクションが返ってくることが
多いものです。

「うん、やってみようよ」
ここまで言うと、
たいていはうなずいてくれることが多いものです。

「はい、わかりました」
戸惑いながらも返事をしてくれる人もいれば、
まんざらでもない顔で返事をしてくれる人もいます。

そして、
敢えて会場内に聞こえるように、
こう付け加えることも忘れません。

「××さんが“やってみてもいい”って
意思表示してくれました。
みんな、応援してくれますね?」

こう言うと、
たいていは暖かい空気に包まれます。
応援しますよっていう空気感でしょうか。

「じゃ、せっかくだから××さん、
この空気に応えてひと言」

そういって促し、
なんでもいいので話してもらいます。

「では、よろしくお願いします」

そんな感じで、
役割を決めていくようにしています。

こんな感じだと、
役割を決めるのが
スムーズになっていくように思います。

「応えてくれて、ありがとね。
××くんがやるのがいいと思うよ」

「はい、とりあえずやってみます」

「それがいいね。僕も応援するから」

本人の意思決定に背中を押すことも
忘れてはいけません。

フォローも大事。

なかなか積極的に意思表示をする人が少ない時代。
なかなか自発的に手を挙げる人が少ない時代。

そんな時代に
上に立つ役割を担うことになった人に。

みんな
“きっかけ”を待っていることが
多いように思います。

みんな
“背中を押してもらいたい”と思っている人が
多いと思います。

“きっかけ”を提供して、
“背中を押す”こと。

すべての人に当てはまるわけではないかも
しれませんが、
試してみるのもいいのではないかと。

僕は、そう思っています。

補足:
僕は普段から、
講座で学生に教えたり、
研修で若手社会人に教えたり
していることが多いので、

「それがいいね」と言うことが
多くなってしまいます。

年齢差があるので
受け入れてもらえるかな、と
思っていますが、
同年代の人から
「それがいいね」と言われると、
“上から?”と
思われることもあるかも。

そんな不安がある場合は、
「ありがとう」と
いうといいかもしれません。

「ありがとう。僕も応援するね」

こう言うと、
受け入れてもらえることが
多くなるかもしれませんね。

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