世の中の真偽を見抜く法②

今日は、みんなに向けてのお話。
10代の人にも、20代の人にも。

情報に向き合う際の“モノサシ”について
お伝えしたいと思います。

『世代によって常識は異なる』

これは、
僕の講義で一番初めにお話しすることです。

世代によって、常識、
つまり
“当たり前”とか
“価値観”とか
“正しさ基準”が違います。

このサイトを見ている
みなさんの親御さんの世代は、
(僕もこの世代に含まれます)
昭和に生まれ、
昭和に育ち、
昭和を生きてきた、
根っからの昭和世代ですね。

そして皆さんは、
平成に生まれ、
平成に育ち、
これからの令和時代を
生きていく世代かと思います。

子供のころの
社会環境も違えば経済環境も違う。

だから、常識が違うのは当然ですね。

先に挙げた、
『世代によって常識は異なる』ですが、
シンプルにお伝えすると、こうなります。

それが、
昭和=拡大
平成=停滞
令和=減少
です。

昭和のキーワードは、『拡大』です。

人口も増え続けていた時代です。

団塊世代とか、
段階ジュニア世代とか
聞いたことある人もいるかもしれませんが、
生まれた人が多かった世代です。

僕もそうですが、
みなさんの親御さんは団塊ジュニア世代ですね。

戦後、何もなかった時代、
とにかく欧米の先進国に追いつけ追いつけの時代で、
経済も、所得もどんどん拡大していった
(政策で拡大させていった)時代です。

『高度成長』
『所得倍増』
『経済大国』
そして『バブル』……。

そんな言葉がフツーに使われていた時代です。

『右肩上がり』
『経済成長』
『発展』……。

そんな言葉も、フツーに使われていた時代です。

たぶんこのサイトを読んでいる皆さんには
ピンとこないと思います。
ピンと来なくて当然です。
というか、
気にしなくていいとすら僕は思っています。

ご存じの方も多いと思いますが、
日本の人口は減少しています。

戦後、
つまり昭和から続いていた人口増加は止まりました。

止まったのは2008年のことです。
1億2,808万人をピークに、
以来、日本の人口は減少しています。
この減少傾向は、もう止められないと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、
子供の数は減少しています。

1982年以降、
40年以上、ずっと減少し続けています。

ちなみに、ここでいう子供とは15歳未満の数。
この減少傾向は、もう止められないと思います。

人口も減少し、子供の数も減少している。
これは分かっていただけたかと思います。

このような現状の中にあって、
もし誰かに
「『高度成長』を目指そう」とか、
「『所得倍増』だ」と言われて、
ピンとくるでしょうか。

メディアやネットで
『右肩上がり』
『経済成長』
『発展』
という言葉を目にしたとしたら、
しっくりくるでしょうか?

ピンとこない人、
しっくりこない人の方が多いでしょうし、
それがフツーです。

昭和世代の僕ですら、
ピンときませんし、
しっくりこないです。

みなさんは、日々、
僕以上にさまざまな情報に触れていると思います。
『情報の真偽を見抜く』なんて難しいことは考えず。

“あれ? 
『令和=減少』というモノサシに
照らし合わせてみたときに、
ピンとこない、
しっくりこない情報だな”と
感じるだけで構いません。

そんな時、
“もしかして、
時代に合ってないことを言ってるのかな?”
と思うだけで構いません。

その違和感、大事にしてください。

「偉い人が言ってるから正しいんじゃないの?」
「権威ある人が言ってるから正しいんじゃないの?」

そう思う時もあるかもしれません。

そんな時は、
モノサシに照らし合わせて
“違和感を覚えるかどうか”。

このモノサシも万能ではありません。
あくまでひとつのモノサシですが、
活用できる場面で活用してみるのも
良いかもしれませんね。

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