今日は、大学生に向けてのお話。
特に1~2年生に向けたお話です。
「私はリーダーに向いてません」
僕の講座では、
グループで話をすることがよくあります。
1グループ5~6人です。
グループで話をする際には、
「話をまとめてあげてね」
と誰かにお願いすることにしています。
ただ、
お願いしても
「私はリーダーに向いてません」
というこういう学生が、時々います。
僕は、
「リーダーをやってね」と
お願いしているわけではありません。
ただ、
「話をまとめてあげてね」と
お願いしているにすぎません。
でも、
「私はリーダーに向いてません」と
返ってくる。
“う~ん……”
違和感を覚えることが
多々ありましたが、
最近ちょっとわかり始めてきました。
“グループの話をまとめること”は
“リーダーをやらされること”と
受け取るんだな、と。
もしかして、
中学や高校で
“みんなをまとめてね=リーダーをやってね”と
言われてきたのかも、と。
だとすると、
そう言われてきたんだとすると、
こう言いたいです。
「違いますよ」と。
リーダーの仕事は、
(みんなを)まとめることではありません。
っていうか、
みんながみんな、
リーダーをやる必要はないんです。
でも、
グループや仲間で何かをすることは、
意外と多いものです。
仲間同士や友達同士で集まることって
日々ありますよね。
仲間同士や友達同士で話し合うことって
日々ありますよね。
その時、
自分が話したいことだけ話していたら、
まとまらない。
まとめる必要がない場合もあるけど、
自分が話したいことだけ話してる場面って、
ちょっと辛い。
せめて、
誰かが話を聞いてあげないと。
できれば、
みんなが話を聞いてあげないと。
ここで大事なのは、
話を聞いてあげること。
そして大事なのは、
話にうなずいてあげること。
もっと大事なのは、
どう思うかみんなに問いかけること。
そう、みんなに問いかけること。
それが大事なんです。
みんなに問いかけた言葉を
受け止めてあげること。
それが大事なんです。
みんなの“こう思う”を引き出してあげること。
それが大事なんです。
実はそれって、
難しい言葉で言えばリーダーシップってこと。
みんなに問いかけ、
言葉を受け止め、
引き出すと、
まとまっていくんです。
問いかけ、
受け止め、
引き出した人が、
まとめてくれるように感じるんです。
これって
リーダーシップって言います。
リーダーとは違います。
リーダーって、
みんながなる必要はない。
でも、
リーダーシップってみんなに必要。
だって、
周りが必要としてくれる役割だから。
リーダーシップって、
『聞き役』のこと。
グループには『聞き役』が必要。
だから『聞く力』はあったほうが良い。
『聴く力』もあったほうが良いけど、
まずは『聞く力』があれば大丈夫。
さっきも言ったけど、
そんなに難しいことじゃない。
みんなに問いかけ、
言葉を受け止め、引き出すこと。
ついでに、
「じゃ、どうしよっか?」と聞けば、
みんなが答えてくれる。
そしたら、
「じゃ、こうしよっか?」と言えばいい。
みんなが「うん」と言ってくれる。
みんなに問いかけ、
受け止め、
引き出す。
最後にまた問いかける。
実はそれがリーダシップであり、
結果的にリーダーの役割を担えてる。
そんな感じなんです。
「リーダーになろうよ」
そんなことを言うつもりはないんです。
でも「リーダーシップは大事だよ」
これだけは言いたいんです。
だって、
グループ、つまり仲間や友達の輪が
いい雰囲気になった方がいいじゃないですか。
もしかしたら、
自分もハッピーな気分になれるかもしれないし。
だから、まずは問いかけてみる。
言葉を受け止めてみる。
できれば、“こう思う”を
引き出すことにチャレンジしてみる。
普段から意識してみるだけで
いいと思います。
“できるかできないか”じゃなくて、
とりあえずやってみる。
必要なのは、
スキルじゃなくて勇気かもしれません。